殺人の追憶

1986年ソウル近郊の農村で起こった殺人事件。性格の全く違うトゥマン刑事とテユン刑事を中心に事件に挑むが、決定的な証拠が無く捜査は難航する。そしてついに最大の容疑者に出遭うが。。
この映画を見ていて見ている我々が混乱する事が一つ。実際に起きた未解決事件を基にしているが、あくまでもフィクション。どこまでが事実でどこまでが脚色かがわからない事。未解決=犯人はわかっていないのに、最大の容疑者の表情は犯行を感じさせもする。ん〜、ラストシーン後もなんとなくすっきりしない不思議な映画です。しかし、そのような発想を捨て、純粋に”映画”をして楽しめば、非常にリアリティ(=身近に起き得そうであるという事)があり、小さな事実の一つ一つが気持ちよくリンクするストーリー展開が素晴らしく、クライマックスの緊張感も格別な一本です。捜査の内容等が日本ではありえないだろうというくらい雑だったりする点は?ですが、もしかしたら韓国では事実かもしれないので、その点は良いとも悪いとも言えません。韓国ってこうなんだ、と言う視点で見るとまた違った面白さがあるかもしれません。この事件の犯人が捕まっていないという事実が、映画を見た後に重くのしかかる事でしょう。
3/13-20's song  ボゴ シップタ(会いたい) / キムボムス(天国の階段主題歌)
殺人の追憶 [DVD]

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