ひとりずもう

さくらももこの最新刊「ひとりずもう」を紹介します。これは彼女が学生だった頃の青春の思い出を笑いを交えて書き記したエッセイです。アニメの「ちびまる子ちゃん」しか見たことの無い人にとっては、その文章が驚くほどその世界観と全く同じであることに驚くことでしょう。そうです。「ちびまる子ちゃん」の世界は一部はフィクションでも一部はノンフィクションなのです。その独特の「エッセイ風漫画」の「ちびまる子ちゃん」がどのようにして生まれたかがこのエッセイでわかります。この本の素晴らしい所は、あくまでも何章かに分かれた別々のテーマのエッセイが、主人公が徐々に成長する姿を描きながら書かれている為、読者に一つの物語を読んでいるような感覚を味あわせてくれることです。また、所々に「笑いの種」をちりばめるだけでなく、「夢の実現とは」という隠されたメッセージまで込められています。
まあ、とにかく。最近笑ってないなあって思ってる人、なんか仕事に疲れきっちゃったなあって思ってる人、ぜひ読んでみてください。もちろん自宅で読んだ方がいいですよ。周りから怪しい目で見られますから。

><