Nothin' But Sausage

Hi-Standardの良さは、それがカバーであってもきちんとHi-Standardの味である明るくもせつないメロディを持っている所。しかし名作「Making the road」が出てもう5年以上経ってしまい、かつHi-Standardの新作が出る気配は全く無し。もちろん各自のソロプロジェクトはありましたが、あのどこか「夏の思い出」感のある感じがどうも感じられず(それらはHi-Staでは無いので、もちろんその事自体には問題はない)、もうあの感覚は味わえないのかと半ばあきらめていた所、去年の冬、まさに夏真っ盛りなジャケットを引っさげてKen Yokoyama名義ではあるものの、あの「夏の思い出」感のあるサウンドが帰ってきました。3.I Can't Smile At Everyone を聴いて飛んで跳ね回りたくなるほどワクワクしてしまうのは私だけではないはず。このスピード感、このメロディ。紛れも無くあの「夏」です。「Making the road」が発売されたのが99年。そして 7.Summer Of '99 。その意味深な歌詞。。同時に5.Last Train Homeのような若干ハードロック寄りなサウンドも取り混ぜ、Hi-Staとの違いを明確にしています。もちろんお得意のカバー 12.Can't Take My Eyes Off Of You もあり、他よりもあえて力強いボーカルを使う事でそのスピード感と共にKen Yokoyamaのオリジナリティを原曲の良さに追加して別の曲に生まれ変えています(余談ですが、椎名林檎もこの曲をカバーしておりそちらもGood!)。11.Lucky のような今まで無かった様ないい意味で“日本の歌いやすいポップロック” もあったりして、全体的にはジャケットのイメージ通り“何でもアリ!”なバラエティに富んだ内容で、特にアルバムを通して聴くと言うよりもつまみ聴きしたほうがかえって良さが伝わるかもしれません。気分がBlueになってる日、ちょっとこのアルバムに手を出してみませんか?
2/5-2/12's song : Ten Years From Now / Ken Yokoyama
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