彼女 / aiko

具合の悪い時というのは、いくらROCKの血が流れている私でもさすがにガンガンな音楽を聴きたいと思わないもので。やはりそういうときには優しい音楽を体は求めており、セレクトされたのが韓国ドラマのサントラとMisiaの星空のライブとこのaikoです。
「彼女」はそんなaikoの最新アルバム(2006-08-23リリース)。前作、前々作が若干おとなしめのアルバムだったのと比較して、今回はわりとバラエティに富んだ曲が並び全体的には“さわやか”な明るい雰囲気となっています。
今回のアルバムの目玉となっているのは最後の曲 14.瞳 でしょう。アルバム発売前に「ハミング」のCMでも流れていた非常にゆったりとしたこの曲。そのCMでも確か赤ちゃんが出ていた気がしますがそんな「誕生」をテーマにしており、でも単純に「うれしい」と歌うのではなく、“彼女”がいつか旅立つ日を歌ったせつなくも深いうたに仕上がっています。もしライブで聴けたなら思わず涙がでてしまう気もします。
そして対照的に明るい曲の 3.キラキラ は意識的にこの曲だけを聴くこともあるほど個人的に気に入ってるさわやかな曲です。決して全面的に楽しくうれしい世界観ではないのですがとにかく前向きで強い意志を持つ“彼女”がお気に入りなのです。
「この曲なんて曲だろう?」と思ってタイトル名を見ると 5.深海冷蔵庫 である事が多いです。シングル曲にはない、しっとりとせつない“ぼわーん”とした深海らしい雰囲気を持つ不思議な曲です。
aikoのライブでは後半の盛り上がり時期に通常よりも早いテンポで演奏される曲があるのですが 7.その目に映して はきっとそのレパートリーのひとつになりそうなPOPで楽しい曲です。aikoの魅力はこんなPOPな曲でも"クリーミーで絶妙にうまい歌声"が乗っかっている事です。これがとにかく聞いていて気持ちいいのです。
最近のような寒い日には、“彼女”のような優しい歌声で暖まるのはいかがですか?
12/10-16's song :深海冷蔵庫 / aiko
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