NEW JERSEY / BonJovi

NEW JERSEY
CD1発目のレビューは、自分が初めて自発的に聞き始めたハードロックアルバムをピックアップしました。
年を取るということは不思議なもので、捨て曲なしと思っていたこのアルバムも、今は少しブルージー(と言ってもあくまでもハードロックの中のブルージー。ブルーズでは決して無い。カントリーハードロックと言った方が近いか。)過ぎる感もあります。CRUSH(7作目)やBounce(8作目)のような、ポップ感が欲しい所です。ただしborn to be my baby(3) と Blood(5) だけは必ず死ぬまでfavorite songです。
バンドの楽しさ、友と一緒にいることの嬉しさとせつなさ、実現することは難しいかもしれない夢にかけてみたくなる気持ちが歌詞と言うより曲自体に詰まっています。生で聴いたら体の中に詰まっていたその気持ちが注ぎ過ぎてしまったビールの泡のようにどんどん弾け出てきます。
っと何故ここまで胸の奥の感情を揺さぶるかと言われればそれはこの頃のBonJoviが若かったからでしょう。若さゆえの生々しさ、未完成さを何のオブラートにも包まずに我々に投げつけて来るので、痛いくらい胸に突き刺さってくるのです。それは決して今のBon Joviには無い痛々しい3大バラードLiving in Sin(4),Wild(7),I'll be(10)にも言えますし、ギター一本で十分なほどシンプルな楽曲Home bound(6),ride(8),guns(9),love for sale(12)にも言えます。このアルバムを聞いた後に成熟したBon Joviを味わえるBounceを聴くのは非常に面白いと思います。
2004/7/11-24's song : Blood on Blood/Bon Jovi