図解・わかる電子回路

この本をいつ買ったかは覚えていませんが会社に入社した直後だったと思います。他はどうか知りませんが、私が配属された部署は細かい事はほとんど教えてもらえず、いきなり応用から要求されたと記憶しています。ですから、例えば抵抗とや何ぞや、トランジスタとは何ぞやはこちらが質問しない限り教えてはくれませんでした。大学時代に非常に熱心に学習した口ではないのでそういう基本的な事も大して詳しいわけではなかったので、これではやばいと思い、その”何ぞや”を説明してくれる本を探したのですが私にMatchした本はこれでした。何が引かれたかというと、まず図が細かい。写真ではありません。図です。しかも最初は電線です。なかなか電線から説明してくれる本は無いと思います。その電線も図有りです。また、半田付けの仕上がりの正しい図と間違った図まであります。次に引かれたポイントはサイズが小さい事です。参考書の多くは大体トラ技の大きさか教科書サイズで、持ち運びがつらかったりします。これは漫画の単行本サイズなので通勤時も苦になりません。出張するとちょっとした事が知りたくなるものですがそんな時にも便利です。3つ目はそんな小さい体の中に、電気設計に必要な基本的な事柄がほぼ網羅されている事です。オペアンプもあります。電源もあります。ある程度業務が進むとある一つの分野に特化してきて、自分の分野じゃない所を少しだけ知りたかったりするのですが、そんな時に今でも活躍しています。リンク先のレビューにもありますが、1995年に初版発行されているので少しネタが古い(特にソフト系)点が欠点ですが、それでもオススメできる本です。
図解・わかる電子回路―基礎からDOS/V活用まで (ブルーバックス)