売れてる理由がそこにある - BCN＋R

iTunes Music Store in Japanがついにオープンしました。明けてみれば今まで何をやってもお客がついてこなかった音楽配信の壁を破るような勢い（開始4日間で100万曲販売を突破）です。ただしiPodのこれまでの普及度を考えれば、とりあえず試してみただけと言う人も多いはず。多くのアーティストを抱え、ポータブルオーディオ界での完全なライバルであり、自ら配信サービスも立ち上げているソニーが簡単にiTMSへ曲を配信するとも思えないので、これを機に音楽配信になれたユーザーがどう動くかがポイントでしょう。個人的には、「アルバム＝1作品」と考えている人なので、どうしても「ちょっと一曲だけ買ってみる」という気分にはまだなりません。しかし今回のこの大きな流れが、そういった固定概念を変えそうな気がしないでもありません。実際、音楽を作る側の人間である佐野元春氏が「（アルバムではなく曲単位で聴くことを）僕はぜんぜんかまわない」と言っている位ですから。もしアーティストがアルバムを作らない世界になってしまったら。。。ちょっと悲しい結末です。音楽配信をうまく使ったサービスと、所有欲をくすぐるようなリアルなアルバムの世界がうまく共存することを強く願います。

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