My First Love / 浜田 省吾

タイトルを日本語にすると「初恋」。歳の面でも違和感がありますし、浜省のイメージからもこんな甘いテーマは似合わない気がしました、このタイトルを聴いた時。しかし、確かにこのアルバムは「初恋」と言う言葉がぴったりです。それは決して甘い曲が多いわけではありません。浜省の初恋が何だったかと言う事が判ればその意味はわかります。それは何かと言うのはタイトル曲である 9.初恋 を聴いてもらう事として。
実は先日このアルバムのライブに行ってきました。途中休憩ありの全29曲にわたる充実のライブでした。そのライブは 11.ある晴れた夏の日の午後 という壮大な曲からゆったりと始まります。客は浜省のライブに慣れている(と思われる)ので、最初からいきなり立ち上がる分けではなく、座ってゆっくりとしっとりとその始まりに酔いしれます。そしてポップなシングル曲1.光と影の季節、 ライブ感たっぷりの2.この夜に乾杯! 浜省らしいRoad感あふれるロックソング3.旅立ちの朝 そして定番のRock'n'Rollが立て続けに続き、一気に体が暖まります。ここで客を浜省自身が「長いライブになるからちょっと座って。そして休憩も途中で入れるからゆっくり楽しんで」と何回もライブをこなしているからこそ言えるMCを入れ、懐かしいある日の夕暮れを連想させるミドルナンバー6.誰かどこかで をアコギで聞かせてくれます。その後バラードが続き、再度ロックコーナーが続くのですが、今回のライブで最大に盛り上がったと思われる 普通の父親の視点を見事に歌った7.I Am A Father
を熱く強く会場全員が大合唱します。この歌、本当に名曲で、生で聴いて心にジーンと来てしまいました。バラードでもないのに。アンコール後、客席の中心にセカンドステージを作って シンプルなR&R 9.初恋 等を客と一緒になってRockした後、随分と大人になってしまった今15才に戻ったとしたらどんな人生を送るのかを歌った10.君と歩いた道 を心を込めてゆっくりと歌い上げライブは終わりました。
このようにこのアルバム、ライブの中過去の名曲と見事に融合でき、ライブで更なる魅力を感じさせてくれる曲ばかりです。これから何度も何度もライブで聴いてみたいです。全ての曲を。 
10/16-23's song I am a father/浜田 省吾

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