HERE WE ARE

Princess Princessに出合ったのは14歳というまさに“青春時代スタート”の時期で、アイドルのレコードをひたすら借りるのではなく、自分が好きなROCKのレコードを買い始めた時期でもあります。Diamondsのイメージしかない人にとっては「ではなぜプリプリ?」と感じるかもしれませんが、その時手に取った「HERE WE ARE」というアルバムは歴としたROCKアルバム、というかROCK BANDアルバムでした。そしてその後自分が成長すると同時にPrincess Pricessも成長していった為、それぞれの歌がその時の自分の感情と共に体にしみこんでおり、19 Growing upとGo away Boyを聞くとバンドに憧れを持ったあの日を、Wonder Castleと冗談じゃないを聞くととにかくROCKが好きだった事を思い出します。また、Keep on Lovin' youとSHEというバラードで初めて“せつなさ”を知った気がします。それはそのメロディもそうですが、奥井香の絶妙なハスキー度が曲のカラーを見事にセピアに染めるのです。今SHEを聞いていたら、東京で1人暮らしをしたくてたまらなかった事を思いだしました。きっとその世界が自分がまだ見ぬ20代前半の姿がリアルに描かれていたからでしょう。そんな思い出が詰まったこのアルバムこそ私にとってはDiamondsかもしれません。
ちなみに大学生になった自分を思い出す「Dolls in action」もお気に入りの一枚で、“静かな朝の始まり”を感じさせるイントロを聞いただけで何故か胸にグッと来てしまいます。ずっと走ってきたけど少し立ち止まってゆっくりとまた歩き出す、そんな静かで穏やかながらも強い意志を持ったメロディが詰まった一枚です。
プリンセス プリンセス | ソニーミュージック オフィシャルサイト
1/29-2/5's song : ROMANCIN' BLUE / Princess Princess
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