ウィグ・ワマニア / WIG WAM

その昔、具体的には今から6年前、FAIR WARNING と言うバンドが解散しました。あの叙情感溢れるメロディ、熱い思いのこもったサウンドがもう聴けなくなる事に涙しましたが、日を追うごとに悲しいかなそんな思いが徐々に薄れていき、違った魅力を体験させてくれる他のバンドから新しい感情をもらう事で、その本当に好きだったあのメロディを忘れていってしまいました。
そんなある日、兄から見るからに“ありえない”ジャケットを見せられ、「このWIG WAMってイイぞ!」と薦められました。でもこのジャケットです。色物にしか見えません。カーオーディオから流れてくるその音楽を素直に聴く事ができず、「ふーん、ポップでキャッチーな感じはするけど、まあでも微妙。。。」と軽く流しました。
その後、5日、10日と徐々に時が経つに連れ何故か「あのありえないジャケット」の音が気になってきました。その理由はわかりませんでしたが、とにかくそのWIG WAMをもう一回聴いてみたくなったのです。そしてついにdisc unionハードロック館にて、思い切って「あのジャケット」と1980円をレジに渡し、妙に高鳴る胸を押さえながら急いで自宅に帰ってすぐにCDコンポにDISCを入れたのです。
するとどうでしょう。どんな曲を聴いてもとにかく気持ちいいのです。せつなくも感動的で叙情的なメロディが心をくすぐり、時に激しいギターで前に進む勇気を与えてくれ、ピアノとボーカルで静かに始まったバラードはサビではコーラスと泣きのギターで感動を私にくれました。
そうです。これはあの忘れていた FAIR WARNING にも通じる、でも決して同じではない、私が心から好きなあのハードロックだったのです。もちろん私が大事にする「アルバムの流れ」はきっちり抑えており、全体としての出来がBESTです。この一枚で楽しさや辛さ、悲しさから前に向かう強さまで体験が出来ます。どの曲がいいというのは今回は決められません。あまりにその6年が長すぎた為、全てにいろんな良さを感じてしまい、これまで書いた以上のスペースが必要になってなってしまいます。
あなたが少しでもハードロックというジャンルに興味があるのならばぜひ一度聴いてみてください。きっと“じわりじわり”とその感動がやってくること間違い無しです。

8/13-8/19's song :Kill My Rock'n'Roll / WIG WAM
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