イタリアGPレース後の記者会見パート1

今年のF1GPはここ数年で一番と言っても過言ではないほど心からワクワク出来るレースを見せてくれています。もちろん去年までは佐藤琢磨が「日本人初の優勝か?」と言った期待が持てるほどのパフォーマンスを見せてくれて楽しかった事は楽しかったですが、チャンピオンシップ全体としては、Shumiだけが強かったりAlonsoだけが強かったりと、あまりワクワク感は無かったのです。
具体的にはとにかくレース中にきちんとバトルを見せてくれるのです。それも中位や下位のチームだけではなくTOP争いのバトルを、です。その緊張感を例えるなら「真剣同士の戦い」を見ているようで、一歩間違えたら危険がそこには待っているのですがギリギリの所を攻めあい、でもきちんと引くべきところはきちんと引くといったレベルの高いバトルです。この主役がAlonsoとShumiでした。
その1人Shumiが、ついにイタリアGP直後の記者会見で引退を発表してしまいました。
正直去年まで別にShumiのファンではありませんでした。それはあまりに強すぎ、そしてミスも全くしない、人間味の無い「ターミネーター」だったからです。でもShumiはかわいそうでもありました。なぜならあまりに強すぎて「バトル」が出来なかったからです。彼が本当は人間で、誰よりもF1が好きな事は表彰台の姿を見ればわかります。あの表彰台の一番上に乗る事が当たり前だった最強だったシーズンでさえ彼の喜びようは子供のようでしたから。
だからこそ、最高のバトルが出来ている今、我々の為ではなく、Shumiの為にも引退をして欲しくなかったのが私の気持ちです。(もちろんここに書いた全ては私の思いですので、Shumiが本当はどう思っているのかはわかりません。ですからShumiは本当にすがすがしく引退を決意したかもしれません。)
来年は私が応援している悲劇のヒーローKimiがやっとチャンピオンを狙えるチームに移籍してくれるので、Alonsoとのバトルが楽しみです。そこにShumiがいてくれたら今年以上にチャンピオン争いが楽しかったのに、と思ってしまうのは私だけではないはずです。
このF1という最高の舞台で死と隣り合わせの場所で戦い続けた男が引退を決断をしたインタビューの言葉は予想以上に重く、深く、心に残るものとなりそうです。


イタリアGPレース後の記者会見パート2

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