デジタル時代は「1日43時間」? - ITmedia NEWS

海外の記事ですが、「テクノロジーのおかげで、家庭では1日に43時間分の作業ができるようになった」と、Yahoo!OMDの「デジタル時代の家庭」調査で明らかになったとのことですが、むしろ時間が以前より足りないと感じるようになったのは私だけでしょうか。。
その記事で挙げられている例と言うのが下記のようなものです。

米国の回答者は平均で、睡眠、労働、通勤に加え、電子メール、 MP3プレーヤー利用、テキストメッセージング、テレビ視聴などの日常的な活動を1日に43時間分以上行っていた。そのうち、4.5時間は家族と過ごし、 3.6時間はインターネット利用、6.4時間は仕事、2.5時間はテレビ視聴、1.2時間は通勤、1時間はIM利用、1.5時間は友人と過ごし、1.2時間は電子メール利用、1.3時間はラジオ聴取に費やしているという。

ここで気になるのが、「6.4時間は仕事」という点。やはり日本人は働きすぎなのでしょうか?もしもこれが毎日のように実現すれば確かに24時間以上の作業ができるようになったと感じられる気がします。“たまに”定時に帰って友人と食事をして家に帰った後ドラマを一本を見る事ができた日は本当に1日が長く感じるものです。
また、「1.5時間は友人と過ごし」ていると答えられる環境にいる事も非常に大きな事の様に思います。その方法としてE-mailだったりIMだったりといった方法もあるでしょうが、正直毎日と言うレベルでそれができているとは私は答えられません。どうしても仕事で疲れてしまったときは一人になりたかったりとにかく寝たいと思ったりしますから。そして結局自分だけの世界になってしまうとできる事も限られてしまうので、「24時間以上に時間を使っている」と感じられるほど幅の広い活動はできていないように思います。
昔の人はどうだったのでしょう。確かにデジタルグッズは無かったのかもしれませんが、そういう「コミュニケーション」を取る時間が今よりも十分にあったのではないでしょうか。それもバーチャルではなくリアルな。(その時代に物心ついていなかったり、まだ生まれていなかったりする時代の事ですから)単なるドラマや映画のイメージに過ぎませんが、既にある手法が少ない分、さまざまな工夫によって24時間をそれ以上に感じられる時間の使い方ができていたのではないでしょうか。
デジタルグッズによって便利になり、マルチタスクに作業ができるようになり、計算上の時間の“量”は増えたかもしれませんが、人として豊かだと感じられる時間の“質”も本当に増えているのでしょうか。このニュースでちょっと考えてしまいました。
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