おんぶにだっこ part 2 / さくらももこ

OLSwing2007-04-17

今日は「おんぶにだっこ」を読みきりました。今回のエッセイはいつもと違って爆笑はほとんどなく、なんとなく「表現しにくい何か」を感じる事のできた本でした。この「表現しにくい何か」と言う表現は、あとがきに書かれている表現なんですが、まさにそんな感じなのです。たしかに。
さくらももこの周りの人もやっぱり2歳や3歳の頃の事なんて覚えてなかったみたいです。せっかくそんな頃の話を覚えているならエッセイにしたほうがいいといわれて書いたようで、それは「非常にヘビーな作業」で「書いている途中、さめざめと泣けてくる事」さえあったようです。
たぶんさくらももこはこの本は子供の為に書いたんじゃないかなと思います。いろんな辛い、う〜ん、、辛いとは違うかもしれない、悲しいとも違う「表現しにくい何か」を感じながら過ごしてきた、自分が子供の頃に体験してきたそういう事を全て体験して欲しいとは思わないけど、でもそういう体験をしてきたからこそ今の成長した自分があるから、そんな体験がしづらくなってしまった過保護な今の時代に生きる子供に、少しでもそういうことを感じて欲しいと思って書いたんではないかなあと思いました。(ちょっと読みづらい文だな。。)
たぶん、今までさくらももこのエッセイを読んだ事のある人だったら、ちょっとこの感想に違和感を覚えるかもしれませんが、この本は読んで損はないイイ本だと思います。
ちなみに今日の写真は、エッセイの中に出てくる日本平から見た風景です。たまたま今年の年末年始に撮ったものです。こういう点はファンとしては同じ場所に生まれ育って良かったなあと思いますね。
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